「お濃茶の味わいを伝えるケーキを作りたい」

毎日抹茶と向き合い続けてきた吉本グランシェフならではの発想が、すべての始まりでした。
宇治抹茶デリスフロマージュは、きっと今までに経験したことのない、抹茶の新しい魅力に出会えるケーキとなることでしょう。

あえてお濃茶用抹茶を使う

抹茶は高級になればなるほど、葉色が驚くほど鮮やかになり、澄み切った香りを放つようになり、ほろ苦さや渋味の中にまろやかな「旨味」が感じられるようになります。
お濃茶ともなれば、見た目、香り、味、どこをとっても「高貴」と表現できるほどの存在となります。
その奥深く繊細な抹茶の持ち味を、お菓子の素材として加工しつつ活かすことは至難の業です。
これまではごくわずかな種類のお菓子にしかお濃茶用抹茶を使用しませんでした。

幸せなティータイムのためのシェフの秘策

宇治抹茶デリスフロマージュの「デリス」はフランス語で美味しい、幸せな気分という意味。
この度お濃茶にあえて挑戦し、お客様のティータイムを幸せな余韻で満たそうと企む吉本グランシェフの頭の中には、レアとベイクドの2層のチーズケーキに、抹茶本来の味をそのまま閉じ込める特別な"仕掛け"があるようです。

こだわり1、お濃茶用の抹茶を2倍使用

抹茶へのこだわりは、まず「100%石臼挽き宇治抹茶」から。
抹茶は石臼でじっくりと挽くことで、馥郁とした香りと泡立ちの良さが生まれます。石臼で挽くというのは、抹茶にとって最上の製法なのです。
さらにこの特別なケーキには「100%一番摘み抹茶」を使用。
濃茶として楽しめるこの高級な抹茶は、伊藤久右衛門の商品の中でもごくわずかにしか使用されていません。
薄茶、上薄茶のグレードの抹茶と比べてみると、その差にびっくり。高級な抹茶ほど旨味が強く、香り高く、色味は深い緑になります。
極めつけに、この贅沢な抹茶を「通常の2倍の量」使用。
ごまかしの一切無い、抹茶本来の味をお楽しみください。

プロのパティシエに選ばれ続ける2つのチーズ

自然豊かな根釧地区産のチーズは脂肪分が高く、やさしい乳の風味と豊かなコクが感じられます。
海外産は個性の強いものが多い中、根釧地区産はなめらかで素材と合わせやすいため、抹茶の味を活かすにはぴったり。
有名パティシエからの評価も高いチーズです。

こだわり2、「なめらかな舌触りとコク」マスカルポーネチーズ

レアチーズケーキにはマスカルポーネチーズを使用。
まるでバターと生クリームのあいだのような、なめらかでコクのあるチーズです。

こだわり3、「シャープな塩味とキレ」クリームチーズ

ベイクドチーズケーキにはクリームチーズを使用。
ミネラル分を多く含んだ国産塩を使用しているため、まろやかな塩味でキレのあるチーズです。

こだわり素材を活かすためのこだわりの製法

「本当に美味しい抹茶の味」を最大限にお伝えするため、作り方にも仕上がりにもとことんこだわりました。
1つ、100%石臼挽きお濃茶用の宇治抹茶を使用。
2つ、幸せな余韻の秘密はレアとベイクド、二層のチーズケーキ。
3つ、京都・宇治を感じていただけるように、仕上げも新芽が生き生きと輝く茶園のように美しく。
この3つの柱で、宇治抹茶デリスフロマージュは生まれました。

上段：レアチーズケーキ

低い温度で旨味を出す高級玉露の淹れかたをヒントに、熱を加えないことで抹茶の「まろやかな旨味」を引きだしました。
ふんわりやわらか、まるで抹茶の泡を飲んでいるかのように、口の中ですっととろけます。

下段：ベイクドチーズケーキ

小麦粉を最小限に抑えることでしっとり重厚な生地と、口いっぱいに広がる抹茶の風味を引きだしました。
デリスフロマージュのしっかりとした味わいは、ベイクドチーズケーキが作っているのです。

上面：チョコレート

最後の仕上げに、完成したチーズケーキに薄くチョコレートを吹き付けることで、ケーキ全体をしっとりした状態に保ち、お茶の旨味をぎゅっと封じ込めました。
まるで八十八夜、新芽が生き生きと輝く茶園をイメージした瑞々しい仕上げです。

感動をスイーツでお伝えしたい

「この抹茶を味わった時の感動をスイーツでお伝えしたい」
その思いからつくりはじめたものの、従来の製法では納得いくものが出来ませんでした。
お濃茶用抹茶の「旨味」を生かすため、シンプルな素材のチーズケーキの試作を繰り返しましたが、旨味が強いことでほろ苦さが感じられず、ぼやけた味になってしまいます。
そこで抹茶の量を2倍に増やし、なるべく熱を加えない製法を取り入れました。
本来なら抹茶を増やすと苦味だけが強調され口あたりが悪くなるのですが、さすがはお濃茶用抹茶。旨味も香りもゆたかな、納得のいく抹茶チーズケーキが出来上がりました。

黒の化粧箱に映える銀色のエンブレム

材料も技法もとことんまでこだわったからこそ、特別なパッケージでお届けします。
贈る人と贈られる人、どちらもが"特別"であることも意味しています。